5D4N アドバンスト・ナイトロックス・レックダイブ IN ブルネイ  

ブルネイの豊かな生態系に溢れる海は、いっぽう、古くからアジア圏の東西を海上で繋ぐ、いわゆるシーレーンの要所でもありました。

今でも多くの船舶が、ブルネイ沖を頻繁に往来しています。

ブルネイの海底に眠る多くの沈船は、モンスーンにあって沈没してしまった船、先の大戦の末期に連合軍の襲撃を受けて沈んだ日本の船舶など、それぞれ様々な運命を背負っています。

今回の企画は、それらの沈船のなかでも、私たち日本人の記憶にぜひ留めておきたい幾つかの沈船や、ブルネイのダイビングを代表する見事な沈船のいくつかなどを選択し、より深く、より長い潜水が可能な上級者を対象にした、特別なツアーパッケージです。

価格はB$1020、全ての現地費用を含みます。(国際航空運賃は含みません。)

参加条件は :

  1. 15歳以上
  2. IANTD認定のアドバンスト·ナイトロックス·ダイバー、もしくは同等の認定を受けているダイバー
  3. IANTD認定のアドバンスト·オープンウォーター·ナイトロックス·ダイバー、もしくは同等の認定を受けているダイバーは参加が可能ですが、無限圧限界を超えてのダイビング はできません。
  4. チェックアウトダイブ、もしくは水慣れのためのダイビングが、深いダイビングの前に必要とされる場合があります。
  5. 一名様より参加が可能です。 ボートの定員は6名までとします。
  6. リブリーザーでの参加もできます。 
ブルネイのダイブサイト全体図、リーフや沈船の数々があります

以下、ブルネイの沈船のいくつかのご紹介です。

American Wreck

以下の表は、ブルネイの主な沈船の詳細です。

日程表です。

ダイビング関連のオプションです。

さらに、せっかくブルネイに来たので、陸上も見ておきたいと思われる方に。

お問い合わせは、さわみしん(sawaumishin@gmail.com) までお願いします。  

以下もご参照ください。

https://xinstec.blog/   

https://www.facebook.com/ボルネオのことなら-Btrip-ビートリップ-112955447069492

5D4N フィッシュ&レック in ブルネイ 

4泊5日、合計6ダイブ、内ナイトロックスで4ダイブ、宿泊と食事までをすべて含んで、B$840(約65000円)のツアーパッケージです。(現地費用のみ、国際線航空運賃は含まれていません。)

2名様より受け付けます。 1名様でのご参加はB$890(約69000円)となります。

ブルネイを訪れるすべてのダイバーは、まずはその魚影の濃さに驚かされます。

ドルフィン ©️2019 オーシャナ
ドルフィン内部 ©️2019 オーシャナ
ブルーウォーター ©️2019 Fan Zhang

そして、数々の未だ知られざるマクロスポットがあります。

マクロポイント1 ©️2020 オーシャニック・クエスト
マクロポイント2 ©️2020 オーシャニック・クエスト
マクロポイント3 ©️2020 オーシャニック・クエスト

ボルネオ島の、世界最古の広大な熱帯雨林と、周辺の手付かずの海域とで繰り広げられるダイナミックな生態系が、ブルネイの海でも驚くほど見事に維持されています。

ちょっと視点を引いて、ボルネオ島を遠目で眺めてみると、周辺にはダイバーの聖地がいくつも散らばっていることに気がつくでしょう。

ブルネイ周辺の海域

ブルネイのダイビングは、リーフとレックです。

東西100キロに及ぶ沿岸沿いには、未開のスポットも含め、多くの美しいリーフが点在しています。

数多くあるレックは、それぞれの深度が大きく異なるため、ダイバーの認定レベルによりご選択いただくことになります。

ブルネイのダイビングスポット

下記は、パッケージツアーのサンプルスケジュールです。ダイバー各々のご希望にできる限り沿えるよう、ダイブポイントなど、柔軟に対応します。

5D4N フィッシュ&レック in ブルネイの日程表(サンプル)

使用するダイブショップは、ブルネイでは老舗のオーシャニック・クエスト です。 ナイトロックスなど施設も充実しています。詳細はコチラ→ https://oceanicquest.com/

クリーン・エアステーション
クリーン・ナイトロックスステーション

宿泊は、当ショップに付属するホームステイを使用します。専任のシェフによる毎日のバラエティに富む食事の質と量は折り紙付き。海の食材は、近くに住む漁師からその日に取れたものを調達しています。 ドリンク類も事前にご注文をいただければ対応します

ダイビングに関連する追加のオプションも充実しています。

また、以下はアフターダイブの観光オプションです。 せっかくブルネイ に来たから陸上も、という方にお勧めのショートツアーを用意しています。

以下は、ブルネイにある、楽しい・嬉しい・美味しい・のいくつかのご紹介です。

ペランポン島の砂浜はこんな貝殻がいっぱい
ペランポン島の近辺に出没する川イルカ
フィッシング&釣った魚で晩ご飯
街に出ればスペアリブもある
お洒落なアラブ料理
レアなフィッシュヘッド料理も

茹でたてプリプリ白姫エビ

白姫エビ加工工場のロビー、予約すれば飲茶ランチもできる

ブルネイで訪れるべき7つの場所
ブルネイでするべき7つの事
ブルネイでトライすべき7つの食べ物

お問い合わせは、さわみしん(sawaumishin@gmail.com) まで、 もしくは https://www.facebook.com/shinsawaumi https://www.facebook.com/sawaumi.shinichi からお願いします。

https://www.facebook.com/ボルネオのことなら-Btrip-ビートリップ-112955447069492/?epa=SEARCH_BOX  も立ち上げ中です。  ご期待ください。

Advanced Nitrox “Wreck” Dives in Brunei

Brunei Dive Sites

©️2020さわみしん

Advanced Nitrox “Wrecks” in Brunei

Cement Wreck

Cement Wreck Bow ©︎ 2019 Ram Yoro

Blue Water Wreck

Blue Water Wreck Fishing Net Winch ©️2019 Ram Yoro

American Wreck

American Wreck Bullets ©︎2019 Ram Yoro

Aussie Wreck (WWII Grave)

Aussie Wreck Cabin ©︎2019 Fan Zhang

Petani Mistral (Technical Wreck)

Petani Mistral (Technical) Wreck ©️2019 Fan Zhang

Divers’ Prerequisites : 

  1. > 15 years old
  2. Advanced Nitrox Diver Certified by IANTD or equivalent
  3. AOW & Nitrox Diver Certified by IANTD or equivalent may join but to stay within NDL 
  4. Check-Out Dive or Acclimation Dive may be required in prior going deeper.
  5. From One person, Maximum 6 person per Boat (Surcharge may be applied if only one diver joins.)

Advanced Nitrox “Wreck” Dives Price List

Advanced Nitrox “Tek Lite” Diver Course 

Candidate’ Prerequisites : 

  1. > 15 years old
  2. AOW & Nitrox Diver Certified by IANTD or equivalent
  3. More than 30 Logged Dives
  4. From One person, Maximum 4 person per Boat

Course Fee @ Person

  1. Minimum 4 days, one person is B$990@pax.  from 2 persons B$830 @pax
  2. Nitrox EAN32 Twin fill is B$20 as an option
  3. Nitrox EAN32 Twin top-up is B$20 as an option
  4. Air Twin top-up is B$10  as an option
  5. Equipment rentals are excluded.
  6. Advanced Recreational Trimix course is available, with an addition of one day. (The cost is TBC dependent on trimix gas used)

Please contact Shin Sawaumi (sawaumishin@gmail.com) for more details.

ブルネイの山奥のラビ村で、イバン族のベランジさんから聞いた話

ブルネイの中心地、バンダ・セリ・ベガワンから、沿岸ハイウェイを西方に約100キロほど下ると、油田の街、セリアがある。

ブルネイの、これまでの繁栄と平和を支える街だ。

海上には油井が望まれ、街なかでも”うなづきロバさん”と呼ばれるオイル汲み上げポンプが、そこかしこで休むことなく稼働している。

海上の油井
街なかの油井
うなづきロバさん

イギリスのシェルオイルの家族が多く駐在していることなどもあって、街の外観はとてもすっきりしている。

ブライト地区の街並み

ここセリアで産出される天然液化ガスは、日本が全産出量を引き受けている。

グルカの傭兵たち(ネパールの山岳民族から構成される戦闘集団)の、バリケードで固められた駐屯ベースが、この油田の街、セリアにはある。

ここから、マレーシア・ミリの国境までは、あとほんの数キロの距離だ。

沿岸ハイウェイがセリアの街に入る手前、山側に折れる細い分岐がある。

それが熱帯雨林の秘境の村、ラビに続く道だ。

約50キロの道のりは、舗装はされてはいるものの、高木が生茂る熱帯雨林を掻き分けて進むような、曲がりくねった起伏の多い道が続く。

途中、思いがけず、黒い水を湛える開けた湿地帯があった。

黒い水の湿地

いつだったか、誰かから、この辺りの黒い水は飲むとなぜか体に良い、と聞いたことを思い出す。

ボルネオの、大自然本来の生態系の永続を祈念する式典が、数年前にそこで行われたことを記す石碑もあった。

この場所にまつわる話を、このあとラビ村でイバン族のベランジさんから聞くことになる。

イバン族は、ボルネオの熱帯雨林に古くから住む山の民である。  

ラビ村は、山深い大自然にほとんど溶け込むようにして佇む静かな部落だった。 

ブルネイの国花、黄色いシンポール(びわもどき)の花がところどころに咲いている。 マンゴー やドリアンの匂いがふとそよ風に混じる。

シンポールの花

若手は都市部に出て行ってしまい、残った人々が小規模な農業で暮らしを立てているという。

唯一ある観光施設がロングハウス、11所帯が共に暮らす、ひと続きの横に長い木造の建物である。

いわゆるリビングの場所は、仕切りのない、やたら長い共有の空間になっていて、そこから奥は、個々の家族が暮らすプライベートな住まいになっている。

ロングハウスのテラス
ロングハウスの居間の

出迎えてくれたリンダさんに、入場料のB$3(=約200円)を手渡す。

ちょうどガワイ・ダヤックという、イバン族にとっての収穫祭の日だったので、自家製の米から作る濁酒トアとグラス、地産のたばこ、そして檳榔のセットが供された。

トアとタバコなど

リンダさんの父親ベランジさんが奥から出てきた。

小柄ではあるが、指が太く、肩ががっしりした山の民イバン族の風情を身に纏っている。  静かな語り口だった。

ベランジさん(左がわ)

何気ない会話を交わすうち、相手が日本人とわかると、お前はコマンダー・ナガサキ(ノガサキ、あるいはネガサキ、とも聞こえたが、とりあえずナガサキ、とした)を知っているか? と聞かれた。

ここから先が、ベランジさんの父、故ジャマオ・アマク・クニンさん(Jamao Amak Kuning Mr) が語り伝えた話である。

ジャマオさんは、第二次大戦が末期となる1944年ごろ、セリア・ブライト地区で日本軍のために働いていた。

ブルネイ国は、当時はまだ存在していない。

北ボルネオの日本統治時代の区分

当時現地の日本軍、ボルネオ守備軍は、1944年9月12日に再編成された灘集団、後の第37軍である。

ジャマオさんは日本語がよくできた、ということなので、おそらく当時の錬成教育を受けていたのではないかと思われる。

1944年から1945年の終戦にかけては、非常に不穏な時期であったことは、想像に難くない。

栗田艦隊が、現在のブルネイの北側に位置するムアラ湾から、フィリピン のレイテ湾に向けて最後の出撃をしていったのが1944年10月、その一ヶ月前には、同じムアラ湾の沖合で、サンダカンから逃れてきた貨物船イマバリ丸(今治丸?)が、オーストラリア空軍の爆撃にあって沈没、乗船していた英国軍・豪州軍の戦争捕虜、その地で前線にあって働いていた妓楼の人々など共々、300名以上が海底に沈んでいる。

今治丸の海底スケッチと現役のころの写真

ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/第37軍_(日本軍) に、最終司令部構成の記述があったが、そこにはコマンダー・ナガサキの名前は見当たらない。

おそらく、独立歩兵大隊もしくは中隊を統括する隊長か、それに準ずる立場であったのだろう。

コマンダー・ナガサキが、セリア・ブライト地区を脱出し、子供や家族もふくめ約300人の大勢を引き連れ、ミリへ生きて到達するために、危険な沿岸路を避け、大きく迂回して熱帯雨林の山奥のラビ村を目指したのは1944年の末にかけてではなかろうか。

熱帯雨林を掻き分けて進む300名もの脱出行は、山の民イバン族であり、同時に日本語も達者だったジャマオさんの助けがなければ不可能だった筈である。

先述のラビ村に近い黒い水の湿地は、ジャマオさんの先導で、コマンダー・ナガサキ以下の300名が辛うじて辿り着き、いっときの寛ぎを過ごした命の水場であった。

直線距離にして、約50キロの登りでラビ村に着き、そこからまたミリまでさらに約50キロの下りは、すべてが熱帯雨林の道無き道、何があり何が起こるか全くわからないような密林の中を行かねばならない約100キロの行程である。

ラビ村への道とミリへの道、青色が現在の道路、緑色点線が脱出行程

そして、そのような大勢の一行を、深い熱帯雨林のなか、滞りなく無事に行進させてゆくには、単に先導のみならず、火起こしから始まる食事の調達や準備、水の確保や運搬、道中の安全の確保、様々な薬草の使用、毒物の知識、密林での夜営の方法など、山の民イバン族ならではの、深い経験に基づく様々な知恵とその的確な実践が不可欠であったに違いない。

参考写真 イバン族の現役レンジャーのジャイ君

そのように思うと、ジャマオさんはイバン族の通訳もできる、チームのリーダー格であって、実際はまだ他にも多数のイバンの実行部隊の人々が一行の世話をしてくれていたことが想像できる。

もう一人のジャマオさん、さらに複数の、多くのジャマオさん、というようにイバン族の人々が総勢で、コマンダー・ナガサキ率いる一行の命を守ってくれたのではないか、と思われてくる。

ミリに辿りついた後、コマンダー・ナガサキは、ジャマオさんの尽力を称え、日本軍としての勲章と賞状をしたため、手渡したとのこと。  しかしこれらの物品はその後盗難にあい現存してはいない。

詳細は明らかにする由もないが、とにかくもイバン族の人々の力によって、日本軍人及びその家族一行の身の安全は何とか確保され、セリアからミリへ大きく密林を迂回しての脱出行は無事に完遂されたと思いたい。

その証拠として、過去、ラビ村に少数の老齢の元日本軍人の方々のグループが慰霊の旅にひっそりとおとづれ、そして黒い水の湿地で長く手向けの時を過ごしていたことがある、と聞いた。

ジャマオさんについては後日譚がある。

ジャマオさんは、一行をミリまで送り届けた後、セリアに戻った。 そして、日本軍が撤収した後を占領したイギリス軍から喚問を受けた。

イギリス軍将校は、その時、ジャマオさんの話を聞き、人としてコマンダー・ナガサキ一行を援助した、その忠義の行いと実行力に感服し、敬意を払い、そして今度はイギリス軍のために引き続き貢献してくれるようにと、特別な計らいとなしたという。

帰途、黒い水の湿地にもう一度立ち寄り、ベランジさんの話しの余韻の中で、当時の情景に思いをはせる。

強い日差しが黒い水の面を眩しく照らし、遠方に熱帯雨林の緑が濃い。

コマンダー・ナガサキをはじめ一行の全ての人々が、途次、ここのほとりで黒い水を掬い、汗を拭った。

行く手にはまだ深い熱帯雨林の過酷な行程が、延々と待ち受けている。

そして、ふと淵に咲く黄色の花、シンポールにも目をとめたにちがいない。

©️2020さわみしん

ブルネイの(川)イルカ・Dolphin in Brunei

どうやら、絶滅危惧種のイラワディドルフィンらしい。日本語ではカワゴンドウ

Most likely this is Irrawaddy Dolphin, Endangered (IUCN red listed).

https://ja.wikipedia.org/wiki/カワゴンドウ https://en.wikipedia.org/wiki/Irrawaddy_dolphin

illustration
生息域
The Habitat
結構カワイイ

ブルネイ・テンブロン自然公園・リバーサイドキャンプ 山の民イバン族の人々と共に

ブルネイの中心地であるバンダ・セリ・ベガワンと、熱帯雨林のテンブロン自然公園とを、陸路でつなぐ大橋が、開通しました。

これまでの、小型のボートで川をトコトコと遡るルートに比べると、格段に便利になっています。

45分ほどでテンブロン自然公園に入る
いきなりジャングルとなる

車はもちろん4WD。

ブルネイ・テンブロン自然公園は、ボルネオ島の宏大な熱帯雨林の一部を占めています。 しかし、これまで観光用に開発されたウル地区以外は、外部の人たちにとっては決して簡単には立ち入ることのできない、手付かずの大自然が広がっています。ときには高さ40メートルを越す双葉ガキなどの高木が分厚く生茂り、空をほとんど完全に遮ってしまっているため、GPSなどは効きません。

数年前にこの地域に墜落した、シンガポール国籍のヘリコプターも、捜索することが叶わず、そのままになっているとか。

そんな熱帯雨林のなかで、永く世代をつなぎ暮らしてきた、山の民イバン族の人々の助けを借りて、テンブロン・リバーサイドキャンプを敢行しました。

まずは、リバーサイドの手頃な場所を見繕い、キャンプを設営する。 火の準備を行う。

今回のキャンプリーダーは、イバンのベテラン、カシム兄がつとめてくれた。

食事の支度をする。 今日はイバン族のご馳走、元祖バンブーチキンだ。 竹を切り、地鶏を焦がし目にさっと焼き、川の水で洗い、様々な香辛料と混ぜ、最後に大量のタピオカの若葉を揉んで、ボルネオ蘭の花を加え、竹筒に詰める。 そして火にかざす。 ここでも料理長は、カシム兄だ。

上の写真のうち、チキンを焼いてくれているのがイバンの若手、ジャイ。 定番の、腰の山刀がかっこいい。 もちろん手作りだ。

そして、川で遊ぶ。 水が心地よい。 小魚が寄ってくる。 ドクターフィッシュが体をつつく。 岸辺には花が咲き、鳥の声が聞こえる。 蟻と共生する植物がいる。 地には色鮮やかな虫たちがいる。 あたりは大自然の様々な生き物で溢れている。

川でとれた魚も夕食に加わった。 話が尽きない。

翌朝、川の瀬音を聞いて目覚める。 雨は降らなかった。 朝食は、少し趣向を変えて、トマトソースパスタにした。 足りなかったので、なんとなくジャンキーに、ミーゴレンをさくっと追加する。

朝食後は、また水の中に入ったり、あたりを散策したりして過ごす。 するとそのうち、イバン族の親戚一同・老若男女が、大勢で何処かしらから現れてきて、いつしか川辺は大賑わいになってしまった。 ここでまた、飲んだり食べたり、そして話がやはり尽きなかった。

つづく。。。

マブール その3 海の幸 

マブールへ向かう船が出る、センポーナ港の魚市場には、セレベス海で獲れた、豊かな海の幸がいっぱいに溢れています。

センポーナ魚市場は魚の種類がとても多い・地魚は太っている

この市場に、毎日水揚げされてくる魚たちの顔ぶれは、なぜか私たちにとって、馴染み深いものが多いようです。

小型の青魚の類では、鯵、鯖、鰯など、中型のものでは、鰹、ビンナガ、カマスなど、そして大型になると、キハダ、ミナミマグロ、メバチなど。 ほとんどが、旨い寿司ネタになりそうなものばかり。

一匹@20MYR(=約600円)・活〆はしていない

また、それら青魚の横には、那覇の牧志公設市場でも見られるような、色とりどりのいわゆるサンゴ礁の魚たち、ハタ、ブダイ、ハリセンボン、フエフキダイ、コブシメなども。

そして、大量のエビ、ガザミ、小型のイカの仲間、なかには、富山湾で水揚げされる、日本の季節の風物詩のひとつ、ホタルイカの仲間もいます。

これは富山のホタルイカ

ホタルイカは、たいていは水深200mから 700m程度の、比較的深い海に生息する、小さなイカの仲間です。  あまり泳ぐことが得意ではなく、ふらふらと海中を遊泳する生物(=マイクロネクトン)の習性として、縦方向の海水の移動や、餌であるプランクトンの分布の推移に合わせて、中層や浅瀬にも現れます。

少々古い話ですが、2002年11月に、日本の海洋調査船(白鳳丸)が、スールー諸島の海域の、植物(光合成)プランクトンの分布の調査と報告を行っています。

(出典:https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0967064506002980)

それによると、スールー諸島の南東の外れ、セレベス海の北東部、沖合約15Kmの海域の、深度100Mから200Mの有光層の底部において、非常に高い濃度(バイオマス)の植物プランクトン・特に珪藻類の多くが観測されています。

珪藻類・これを動物プランクトンが食す。(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/珪藻)

植物プランクトンを、カイアシ・ミジンコ・オキアミなどの動物プランクトンが餌としています。

カイアシ・ミジンコの仲間・これをホタルイカ などが食す(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ケンミジンコ)

ホタルイカ の好物は、これらカイアシ・ミジンコ・オキアミなどの動物プランクトン。胃粘膜には珪藻類などの植物プランクトンも多く付着しているとか。(出典:http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/publication/kenpou/kenpou-47,57-66.pdf)

これもホタルイカ の好物のオキアミ、ヒゲ鯨の餌でもある。佃煮は”アミ”として人間様のご飯のお供。(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/オキアミ)
セレベス海の北部、スールー諸島からマブール海域にかけて、浅い諸島の海域が弧を描き、それに沿って深海の淵が延々と連なる。セレベス海の、多くの海洋生物たちの、ダイナミックな命の連鎖と循環が、ここから始まっている。
ちなみにこれは富山湾。外洋の深海が弧を描いて氷見の辺りにまで届いている。ここに鰤が揚る。そして、滑川の方向に徐々に浅瀬へと向かう。ホタルイカ にとって、この辺りは楽園であるに違いない。

マブールのハウスリーフの淵、ドロップオフの始まるあたりは、セレベス海の生き物たちの命の連鎖と循環の始まるところ。 ナイトダイビング(ブラックウォーター・ダイブ)では、必ずやそこで、微細な生き物たちの乱舞する光景に出会うことができるに違いありません。

フィリピン ・アニラオをベースとする水中写真家、Ram Yoro氏の映像をお借りしました。

参照:https://www.shearwater.com/monthly-blog-posts/bonfire-diving/

ブラックウォーター・ダイブは、新月の前後、できれば満潮と重なるタイミングがベストです。

ブラックウォターダイブは、新月の前後五日間がお勧めです。

 詳しいお問い合わせは、さわみしん shin@xinstec.com までお願いします。

ナイトロックス有ります。

マブール その2

マブールへは、センポーナ港からボートで渡ります。

定期便もありますが、帰島するボートに相乗りもできます。

この島に住むのは、ボルネオ北方の島嶼(現在のフィリピン 南東の海域)から移り住んだ海の民、スールー・バジャウの人々がほどんどです。

子供ができたというのでちょっと立ち寄った、鮪漁師の家。窓ぎわの、夜の闇に紛れそうなのがオヤジと倅。
一家に一艘。これは完成間近のもの。船外ではなく、シングルピストンエンジンを内蔵する。恐ろしく速い。

そして、村は子供達で溢れています。

ドッジボールに興じる。このあと標的の子が泣き出す。
丘に上がった海の民の子供たち、もうすぐ学校に行ける

軍鶏の若いのがいた。

闘志満々。

ブレイクタイムは、地元の甘味でひと息つく。

ABC(アイス・バトゥ・チャンプル)

島の安全を確保するため、約70名の警察官と、数十名(人数は明かされなかった)の特殊部隊が、24時間体勢で、海上と島内とをパトロールしています。

内部の公開はできないので、入口のみ。

マブール その2は、ここまで。 その3へ続きます。

シンズテックは、マブールのダイビングショップ Scuba Buddy と提携しています。 (参照:https://www.scubabuddysipadan.com) 

また、ScubaBuddyは、センポーナにもオフィスがあります。

タワウ空港発着で、交通・宿泊・食事・ダイビング・その他のウォータースポーツなど、全てをパーケージにした、お得なサービスも提供できます。

アクティブ・シニア対象の、ダイバー養成プログラムも、マブールにて開催できます。

是非、お気軽にお問い合わせください。  → Shin@xinstec.com  もしくは、https://www.scubabuddysipadan.com/booking/#page-content まで。

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ナイトロックス有ります
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リクレーショナルからテックまで

マブール その1

マブールは、ボルネオ島の北部サバ州の東方、セレベス海に位置する小島です。 

マブール島の位置(1)

セレベス海は、深度が6200メートルにも達する大海です。

この大海に、北側のスールー海や、東方の太平洋側から侵入してくる表層の海流は、深いセレベス海を横切ることができず、結局は弧を描いて、また元の方角へ反転して帰って行かざるを得ません。

そのようにしてセレベス海は、独自の、隔離された自然環境を古代より保ち、生物学的にもニューギニアやオーストラリアとは異なる、世界でも有数の、海の幸の多様性を誇る海域となっています。 (参照https://ja.wikipedia.org/wiki/ウォレス線)

マブール島の位置(2)

現在、私たちの、海外からボルネオ島へのアクセスは、コタキナバルやブルネイから、また、クチンやミリからも可能です。 

近い将来には、南部カリマンタンに、インドネシアの首都機能が、ジャカルタより移転されることが決定されており、今後の開発が予想されます。

ボルネオに入島したあとの、マブールへのアクセスは、一般的には、島内の空路便でタワウ市に入り、そのあと陸路でセンポーナ港まで移動、そしてボートで島へ、という手順になります。

センポーナ港に着くと、いきなり前方に拡がる大きな海と、そこで海と共に暮らす人々の、圧倒的な気配に包まれます。

外洋に出る漁船・小規模な定置網を積んでいる
魚市場には、鰯・鯵・鰹・鮪・ハタ・クエ・モンゴイカなど、馴染みの魚が溢れている
海の民の、手作りの船がある・かっこいい

センポーナは、小さな港町ですが、いつも多くの観光客で賑わっています。

中国本土からの観光客が目立ちますが、国籍は多様で、最近はマレー半島からのお客さんが日増しに増えてきています。

毎日、多くの観光船が港を出航してゆき、近隣の島嶼の白い砂浜や、透けて見える浅瀬などで遊ぶことができます。 

スピードボートで島に上陸
サンゴ礁でのお散歩
ボヘイデュラン島の丘の上からの一望・ここは大昔にできた巨大火口らしい

そして、夜は当然、豊かな海の幸の数々を、思う存分に味わうことができます。

ウニ
あれこれ

センポーナの沿岸地域や、沖合の島嶼のそれぞれには、バジャウ、もしくはシージプシー とも呼ばれる海の民が、伝統的な、生活のすべてが海とひとつとなった暮らしを営んでいます。

海の民・海上の部落

スールー海から北ボルネオに至る海域一帯は、最近になって、フィリピン 、マレーシア、ブルネイなどと、国ごとの線が引かれていますが、永く海上で暮らしてきた海の民にとっては、そのようなものは無いに等しかったのでしょう。

これら海の民の一部は、観光や、海産物の商売など、本土との繋がりの中で生計を立てています。

バジャウ村の入口ゲート
木陰で集うバジャウの人々・ビジャブはつけていない

しかし、なかには、観光客などの訪れない静かな島かげで、のどかに伝統の暮らしを続けている人々もいます。

丸木舟・見事な手作り
外洋に面したリーフにある小部落・完璧な自然の中で暮らす

そんな中、マブール沖の島嶼のうちのひとつで、数十年前から観光とは無縁に、9を数える親戚一族と暮らす、スールーの末裔の長の家で、温かい歓待を受けました。

そびえ立つ岩肌を背にしたリーフの渚に立つ家・海がわにモスクがある
リーフの魚たちの料理・コメと根菜の主食・小魚の塩辛のようなものを添えて
ドロップオフまで続くリーフ・スピアでちょっと遊んでひと休み
満天の星の夜が明けて。。

マブール その1は、ここまで。  その2へ続きます。

シンズテックは、マブールのダイビングショップ Scuba Buddy と提携しています。 (参照:https://www.scubabuddysipadan.com) 

また、ScubaBuddyは、センポーナにもオフィスがあります。

タワウ空港発着で、交通・宿泊・食事・ダイビング・その他のウォータースポーツなど、全てをパーケージにした、お得なサービスも提供できます。

是非、お気軽にお問い合わせください。  → Shin@xinstec.com  もしくは、https://www.scubabuddysipadan.com/booking/#page-content まで。

ナイトロックス有ります
リクレーショナルからテックまで

どうして今、ナイトロックスなのか

動脈や静脈を流れる血液は、私たちの体の中で、窒素の灌流と拡散が、最も速やかに行われる区分です。

けれども、これまでのところ、ダイビングの計画や管理に使用される一般的なダイブテーブルはもとより、ダイブコンピューター、ダイビング計画ソフトウェアなどのベースとなるアルゴリズムには、実は、この肝心の血液は含まれていません。

上記の図は、血液ほどではないものの、主要な内臓や神経系統(脊髄につながっている)など、いわゆる”かなり早い組織”の区分を理論的に想定し、窒素の灌流と拡散の推移を、深度と時間軸の中で類推したものです。

内臓などを司る神経系統 出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/自律神経系

実際のところ、私たちの体は千差万別で、それぞれの人の、心臓からの血液の拍出量や新陳代謝レベルなどには個人差もあり、これらの理論上の推移が私たちの体の中で、この図どおり、忠実に起こっているかどうかは明らかではありません。

けれども、この理論的な類推によれば、これらの”早い組織”の区分は、潜行を始めてから2分後には、飽和レベルはすでに50%に達し、12分後には完全な飽和に達しています。

そしてこの深度に止まる限りは、灌流と拡散が均衡した飽和の状態となっていることを、明らかに示しています。

この、”かなり早い組織”が、完全に飽和し、そして均衡状態となる深度は、たったの5.5メートルに過ぎません。

そしてこのことは、この5.5メートル深度からの水面への浮上は、このように飽和に達している”かなり早い組織”の区分にとっては、実は、注意深い減圧の手順が必要なプロセスであることを教えてくれています。

近年、深度3メートルでの減圧停止が必須とされ、ゆっくりした速度での水面への浮上が、強く推奨されることになってきている所以でもあります。

安全なダイビングを、真摯に旨とするダイバーの方々は、深度3メートルから水面への浮上を、約1分間ほどかけて行うことを実践しています。

これは具体的には、3メートル=300センチを1分=60秒かけて浮上する、つまり毎秒5センチの速度での浮上です。

私たちの血液、最も早い組織の区分は、地上の大気圧下では、すでに飽和しています。

地上大気圧下(絶対圧1)での空気の呼吸

この図では、水色の部分を一貫して窒素が占め、そして一番右の静脈血の圧力、つまり、私たちの体組織で酸素を使用し、エネルギーを燃焼させた後の血液の圧力は、その酸素が燃焼に使われた分だけ、負圧になっているのが分かります。

この負圧の部分を、酸素ウィンドウと言い、これにより、肺胞で2酸化炭素と酸素のガス交換が行われることになります。

もうお気づきと思いますが、この酸素ウィンドウが大きくなればなるほど、ガス交換がより多く効率的に行われ、ことダイビングにおいては、窒素の排出が、より速やかに行われる、ということになります。

水面下6メートル(絶対圧1.6)でのナイトロックス32%の呼吸

このように、あらかじめ酸素の分圧を上げ、窒素の分圧を下げた呼吸ガスであるナイトロックスは、私たちの肺胞でのガス交換の効率を、特に水面下、すなわち高圧の環境下では、飛躍的に高めることができます。

ナイトロックスは、古くは1800年代から、様々な実験や開発が進められてきました。

ダイビングへの本格的な応用に至る経緯は、1970年代に、NOAA(National Oceanic and Atmospheric Administration, アメリカ海洋大気庁)によって、ナイトロックスの科学的な使用の開発が着手されたことを端緒にしています。

そのNOAAに、当時永年の勤務をしていた、ディック・ルコウスキ氏が退職し、1985年に自ら設立したのが、IAND(現在のIANTD・インターナショナル・アソシエーション・ナイトロックス・テクニカル・ダイバーズの前身)です。

今、IANTDでは、永年にわたるナイトロックスの実践経験と築いてきた知識を、一般的な、いわゆるリクレーショナルダイビングの分野での安全管理にも活かすべく、ナイトロックス・ダイビングの教育と普及に尽力しています。

お問い合わせは、さわみしん sawaumishin@gmail.com までお願いします。