マブールは、ボルネオ島の北部サバ州の東方、セレベス海に位置する小島です。

セレベス海は、深度が6200メートルにも達する大海です。
この大海に、北側のスールー海や、東方の太平洋側から侵入してくる表層の海流は、深いセレベス海を横切ることができず、結局は弧を描いて、また元の方角へ反転して帰って行かざるを得ません。
そのようにしてセレベス海は、独自の、隔離された自然環境を古代より保ち、生物学的にもニューギニアやオーストラリアとは異なる、世界でも有数の、海の幸の多様性を誇る海域となっています。 (参照https://ja.wikipedia.org/wiki/ウォレス線)

現在、私たちの、海外からボルネオ島へのアクセスは、コタキナバルやブルネイから、また、クチンやミリからも可能です。
近い将来には、南部カリマンタンに、インドネシアの首都機能が、ジャカルタより移転されることが決定されており、今後の開発が予想されます。
ボルネオに入島したあとの、マブールへのアクセスは、一般的には、島内の空路便でタワウ市に入り、そのあと陸路でセンポーナ港まで移動、そしてボートで島へ、という手順になります。
センポーナ港に着くと、いきなり前方に拡がる大きな海と、そこで海と共に暮らす人々の、圧倒的な気配に包まれます。



センポーナは、小さな港町ですが、いつも多くの観光客で賑わっています。
中国本土からの観光客が目立ちますが、国籍は多様で、最近はマレー半島からのお客さんが日増しに増えてきています。
毎日、多くの観光船が港を出航してゆき、近隣の島嶼の白い砂浜や、透けて見える浅瀬などで遊ぶことができます。



そして、夜は当然、豊かな海の幸の数々を、思う存分に味わうことができます。



センポーナの沿岸地域や、沖合の島嶼のそれぞれには、バジャウ、もしくはシージプシー とも呼ばれる海の民が、伝統的な、生活のすべてが海とひとつとなった暮らしを営んでいます。

スールー海から北ボルネオに至る海域一帯は、最近になって、フィリピン 、マレーシア、ブルネイなどと、国ごとの線が引かれていますが、永く海上で暮らしてきた海の民にとっては、そのようなものは無いに等しかったのでしょう。
これら海の民の一部は、観光や、海産物の商売など、本土との繋がりの中で生計を立てています。


しかし、なかには、観光客などの訪れない静かな島かげで、のどかに伝統の暮らしを続けている人々もいます。


そんな中、マブール沖の島嶼のうちのひとつで、数十年前から観光とは無縁に、9を数える親戚一族と暮らす、スールーの末裔の長の家で、温かい歓待を受けました。




マブール その1は、ここまで。 その2へ続きます。
シンズテックは、マブールのダイビングショップ Scuba Buddy と提携しています。 (参照:https://www.scubabuddysipadan.com)
また、ScubaBuddyは、センポーナにもオフィスがあります。
タワウ空港発着で、交通・宿泊・食事・ダイビング・その他のウォータースポーツなど、全てをパーケージにした、お得なサービスも提供できます。
是非、お気軽にお問い合わせください。 → Shin@xinstec.com もしくは、https://www.scubabuddysipadan.com/booking/#page-content まで。

