シニアダイバーのための、オープンウォーター・ナイトロックス・ダイバーコース 

4泊5日、全食事込みでB$1190(約92000円)(現地費用です。国際線の料金は含まれていません。)

ダイビングは、歳をとったら出来ないスポーツと思い込んでいる貴方、実は、ダイビングに年齢制限はありません。

ドイツの映画・写真家、レニ・リーフェンシュタールが78歳でダイビング を始めた頃の写真です
これは彼女が80歳のときの写真
そしてこれは80歳代、色鮮やかな写真を数多く残しています

波瀾の人生を過ごしてきたレニが、78歳になり、ようやくダイビングを始めたのには、なにか訳があるのに違いありません。

(参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/レニ・リーフェンシュタール)

アクティブ・シニアの皆さん、ブルネイという、ボルネオ島にある、小さいけれどもセレブな王国に来て、スローライフな時間の中で海と向き合えば、その訳がきっと分かるに違いありません。

ダイビングをすることで得られる、7つの嬉しいことは。。。

  1. いつまでも健康でありたいと強く思うようになり、そしてそれが本当に手にはいってしまうこと
  2. これまでに無い、新しい知的な刺激にあふれていること
  3. 情緒的になんともハッピーになれること
  4. 未知の人々との出会いがあり、トモダチの輪が大きく広がること
  5. 異国の食材や、文化に触れ、新たな感動の時と場所が持てるようになること
  6. お酒や食事が、とても美味しくなること   
  7. そして、ますます健康になってしまうこと などなど

但し、ダイビングは、海という絶対的な、大自然を相手にするスポーツです。  だから無理は禁物。 それぞれが持っている能力や体力、そして健康の状態が、自分自身に最も適したダイビングのスタイルを作ってくれます。  それには、以下のようないくつかの心構えが必要です。

  1. 自分自身の、筋力や持久力などの体の能力を、常によく把握すること。
  2. 持病や、慢性的な疾患の状態を、常によく自分自身で確認すること。
  3. 認知機能の状態なども、忘れずに意識して置くこと。

肝心なことは、それぞれの体力や能力を、自分自身できちんと評価するに当たって、正直であること。 そして、医療的な意味での見落としをしないこと。 さらに、減圧症などのダイビングに関わる大切ないくつかの要素について、自分自身の知識のレベルをよく知っていることです。

(参照: https://www.shearwater.com/monthly-blog-posts/the-aging-diver/)

シニアダイバーのための、オープンウォーター・ナイトロックス・ダイバーコースの概要は以下です。

このコースは、米国フロリダ州に本拠を置く、ナイトロックスダイビングの提唱指導団体、インターナショナル・アソシエーション・ナイトロックス・テクニカル ・ダイバーズの公式認定プログラムです。

このコースの最終ゴールは、参加者自身の手に、安全と安心が、インストラクターによって手渡されたことの確認をもって達成とします。

1日目  プール講習 

ゆっくりと時間をかけ、対話を通じ、それぞれの健康状態や水中環境への適応性をチェックします。 そして、ダイビング器材をつけ、納得がいくまで、時間をかけて、水中環境へのからだとこころの順応性を育てます。

  1. 筋力・体力の簡単な測定
  2. 動脈血の酸素飽和度などの測定
  3. 水中環境への適応性のチェック
  4. 慢性的な持病や、既往症などの状態の確認
  5. 自律神経を安定に導く呼吸法の基礎的な練習
  6. 器材セッティング
  7. ダイビングの基礎知識の習得
  8. ナイトロックスの効用について など

2日目 海洋実習と学科講習

  1. ダイビングは、その時々の状況に応じてサイトを選び、2ダイブを予定しています。
  2. 呼吸ガスは空気を使用します。
  3. 浅い静かなサイトを選びます。
  4. 学科講習は、それぞれの条件や知識のレベルに合わせて、わかりやすい内容を適用します。
  5. 対話を通じて、講習の内容に調整を加えてゆきます。

3日目 海洋実習と学科講習を継続

  1. ダイビングは2ダイブを予定します。
  2. ナイトロックスを使用します。 
  3. サイトは、それまでの進捗に合わせて設定しますが、ブルネイのとっておきのリーフを想定します。
  4. 学科講習は、それぞれの理解の進行の程度に合わせて、講習内容を考慮し、適宜に実践的な理解を深めます。
  5. ナイトロックスの効用について、理解を深めます。
  6. 継続的な対話を通じて、講習内容をさらに身近にしてゆきます。

4日目  総括と筆記テスト予定しますが、それまでの進展を見てから、この日の内容を判断します。

なを、この講習の催行人数は、最少が2名、最多で4名までとなります。       (1名での参加は可能ですが、費用は$1240=約96000円となります)

ブルネイの海について

ブルネイは、世界で最も古いとされるボルネオ島の、厚く生茂る熱帯雨林を背にしています。 そして北側に大きく拡がる南シナ海は、かつては陸続きでスンダランドと呼ばれていた、比較的浅い海域です。 そのような地勢にあるブルネイの、暖かい海域の表層では、熱帯雨林から流れ込んでくる栄養に富んだ水が、燦々と降り注ぐ太陽光のもと、光合成バクテリアの繁殖を促し、それを餌とする植物プランクトンが大量に発生するという、いわゆる食物連鎖(エコシステム)の原初となる条件が、見事に維持されています。したがって、ブルネイの海洋生物相は多様性に溢れ、時には大きな魚群を形成して、ダイナミックな生存競争の生態を堪能することができます。 但し、栄養に富んだ海の避けられない条件として、透明度は、その時々の気象や海況により、大きく変化することがあります。 

(参照:https://oceana.ne.jp/brunei_2019_01)

ブルネイのダイブサイト

お問い合わせは、さわうみしんいち(さわみしん)sawaumishin@gmail.com までお願いします。

さわうみしんいち(さわみしん)のプロフィール


1982年ダイビングインストラクター取得
IANTDテクニカル・インストラクター 
IANTD インストラクター・トレーナー 
IART リブリーザー・インストラクター
https://wordpress.com/view/xinstec.blog
https://www.facebook.com/shinsawaumi 

In order to avoid DCS Risks..

IANTD teaches Decompression Theory and Procedures in All Courses including courses for Entry levels.

Because ANY diving going under water from surface will associate with higher ambient pressure than 1 bar, which on ground we are living in.

IANTD believes it is better to be cautious and demanding in training than to have even one accident.   

IANTD courses can be purchased, but Certification can only be earned.

Open Water & Nitrox Diver Combo

  • Prerequisite : Age > 15,
  • Duration 3 days
  • Total 5 dives
  • Maximum depth 21M
  • Self reliance and Rescue
  • Minimum number of participants : 2
  • Reference price : B$670

Advanced Open Water & Nitrox Diver Combo

  • Prerequisite : Age > 15, OW diver
  • Duration 3 days
  • Total 5 dives
  • Free dive
  • Maximum Depth 30M
  • Minimum number of participants : 2
  • Reference price : B$670

Deep & Advanced Nitrox Diver Combo (Intro Tec)

  • Prerequisite : Nitrox and Advanced Open Water Diver
  • Twin set or Single cylinder+1, plus Decompression sling are used
  • Decompression procedure using up to 100% O2
  • Gas blending basics
  • Solo diver basics
  • Duration 4~5 days
  • Total 6 dives minimum
  • Maximum depth 42M (can dive @ Petani Mistral)
  • Minimum number of participants : 2
  • Reference price : B$880

Cross Over from other Diving Agency

  • To be customized per students skills and experiences
  • Reference price : to be varied

For those who are interested in, please feel free to inquire :

Shin Sawaumi

IANTD Instructor Trainer #696

shin@xinstec.com

+673 826 0422

December 6, 2019

CCR(閉鎖式回路リブリーザー)の呼吸について

CCR(Closed Circuit Rebreather、クローズド・サーキット・リブリーザー、閉鎖式回路リブリーザー)では、水中に持ち込んだ呼吸源のガスを、使い捨てにすることなく、循環させています。

これは、一般に普及しているOC (Open Circuit、オープン・サーキット、開放式回路)のダイビングでの、呼気をすべて水中に放出してしまう仕組みとは、大きく異なっています。

OCのダイビングでは、通常、呼吸源のガスをシリンダーに充填し、それを水中に持ち込み、そしてダイバーが置かれた水中の環境圧で問題なく呼吸できるよう工夫された器具(=レギレーター)を使用しています。

その為、水中での呼吸源のガスの使用量、もしくは潜水可能な時間は、ダイバーの呼吸量と、その潜る深度に比例することになります。

そしてまた、OCのダイビングでは、呼吸する度ごとに肺の体積が増減し、したがって水中でのダイバー自体の体積が増減する為、浮力の微調整を習慣的に肺で行い、その結果、主に肺での外呼吸、つまり、肺でのガス交換のみに意識が集中する傾向があります。

参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/流体力学

いっぽう、CCRでのダイビングでの呼吸は、それぞれ完全に閉じた3つのループによって構成されています。 

まずひとつ目の呼吸ループは、CCR機器それ自体で、これはダイバーの体組織でのエネルギー燃焼に使用される純酸素、それを適切かつ安全な酸素濃度で呼吸するための希釈用ガス、呼気に含まれる2酸化炭素を吸収し除去するキャニスター、そしてそれら全てを自律的にモニターし管理する機構、などで成り立っています。

純酸素と希釈用ガスは、OCと同様に、それぞれ別のシリンダーに充填して水中に持ち込むことになりますが、呼気に含まれる、体内組織の燃焼に使用されなかった酸素を、水中に放出することなく再利用するため、これらのシリンダーの容量は少なくて済みます。 一般的には、2リットルもしくは3リットルのものが使用されています。

2つ目の呼吸ループは、ダイバーの肺で行われる、酸素と2酸化炭素とのガス交換のループ、いわゆるヒトの外呼吸です。

CCRには、呼吸が機器のループ内で適切に無駄なく循環するために必要な、カウンターラングという、もうひと組の外部の肺の機能が取り付けられています。  このおかげで、水中のCCRダイバーの体積は、呼吸による影響を受けず、従ってある一定の深度では、その環境圧に応じた一定の体積を維持することができます。

参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/静水圧平衡

そして、3つ目の呼吸ループは、ダイバーの体内の血液の循環系統と組織の隅々とで行われる体内呼吸のループ、すなわちヒトの細胞呼吸、いわゆる内呼吸です。

上記の三つの閉じた呼吸ループによって呼吸するCCRダイバーは、従って、自身の体内組織における呼吸の状態を、安定的かつ良好な状態に保つことに自ずから意識を置くようになります。 

参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/呼吸

これは、具体的には、体内でのエネルギーの燃焼効率(=メタボリズム)や、血中酸素飽和度、血液中の2酸化炭素の分圧など、自身の体内での呼吸の状態を、安定的かつ良好な状態に保つために必要なさまざまな条件に、習慣的に十分な気を配ることを意味しています。

このことは、ひいてはCCRダイバーは、その自身の自律神経系の安定性までもを積極的に管理する能力や習慣を身につけることにもつながっていきます。

五臓

五臓 

心・肺・肝・腎・脾、そして脈絡

心(ココロ)は日(ヒ)、畏くも大き火(ヒ)ゆえ燃え盛るを常とす。

息(イキ)を撓らせ、足さきにまで降ろしきれば、脈は燃え五臓を絡ぐ。

肺(ハイ)は魄(タマシイ)、行わざれば価せず、心の脇に浮かんでいる。

息を行い、湧き来る暖かき脈を、慈しみ尽くす力(チカラ)。 

肝は魂(ココロ)、厳かな杜の木々のように、冥い淵に佇んでいる。

息を尽くして脈を熾し、心に登り来て日と結ぶ。

心に仕える熾ゆえ、ときには稲妻となり、攻め尽くし果たす。

腎は志(ココロザシ)、限りなく透る水にして、月の光のように冥い淵を照らしている。

息を行い、脈を巡らせ、心に遡り来たれば日を護って全うする。

日に仕える水ゆえ、蒼き龍(オロチ)棲み、揺れ、哀しみ、舞翔け、のち鎮む。

肝と腎は、相和さざれば遂げず。

脾は意(オモイ)、勁き智(サトリ)、日と淵の狭間で、良き土のごとく凛々しい。

息は誠(マコト)を尽くす永遠(トワ)の生命(イノチ)の行い。

(白隠禅師、夜船閑話より ©️2021さわみしん)

息し游ばん

ボルネオの 海や 熱帯雨林のなかで こころと みみを すましていると いのちの はなやぎが きこえてくる 息をさらに 静かにつないでいると 時空がひろがり はなやぐいのちと いつしか游んでいる

ボルネオの、海や、熱帯雨林は、実は半端じゃない。

ボルネオ島の熱帯雨林は世界最古です。なんと遥か、約1億4000万年も前からのもの、と推定されています。

そのような、遥か大昔のボルネオは、現在のジャワやスマトラとともに、インドシナから東に広がる、半島の高地一帯を占めていましたが、最後の氷河期(7万年から1万年前)が終わる時期に、海面が上昇し、現在の島の大きさになったとされています。

そして、この島は約1億年にわたって、その位置をほどんど変えることなく今に至っているのだそうです。

なるほど、そう言われてみると、私たちがいつもは何気なく、南シナ海やタイ湾と呼ぶ、ボルネオ島の北側の比較的浅い海域は、実は、かつては陸続きだった半島の低地部(参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/スンダランド)が水没した結果できた、なんとも由緒ある海域であったことに気がつきます。

するといつしか、この浅い海域のそこかしこでは、その後も延々と歳月をかけ、プランクトンなど、微かな、しかし膨大な量の生命が、燦々と眩い熱帯の太陽のもと、ひたすら光合成を行ない、地球を酸素で満杯にし、そうして、私たちが暮らす今に至ってもそれは変わりなく、連綿と継続されてきている、という思いが湧いてきます。

そして、ブルネイという、ボルネオ島にある小さな王国が、今、自国の富として算出する化石燃料である石油や液化ガスなどは、ボルネオを取り囲む、そのような海の自然が、その遥かな歳月をかけてもたらしてくれたものであるということも、あ~そうなんだ、と理解ができます。

一方、島の東側に目を転じると、マブールやシパダンのある、深度がなんと6200メートルにも達する深い海、セレベス海が広がっています。

そこでは、フィリピン海側から侵入してこようとする海流は、深いセレベス海を横切ることができず、弧を描いてまた元の方向へ反転せざるを得ません。

ボルネオ島は、そのようにして、セレベス海によって隔離され守られた環境を保ち、生物学的にも、ニューギニアやオーストラリアとは異なった、固有種や独自の生態系を保ち、維持しています。             (参照;https://ja.wikipedia.org/wiki/ウォレス線)

また、ボルネオ島の海岸線全体は、ほぼ泥炭湿地林で占められています。

泥炭とは、生涯を終えた樹木が、水と酸欠によりバクテリアなどで分解されずに、木質ピートとして堆積したものです。

熱帯雨林自体は、多雨が腐葉土を、ほとんど全て海へ流してしまうため、極めて貧栄養なのですが、フタバガキ(双羽柿)など、数多くの見上げるような高木が茂り、それによって太陽をほどよく遮る、いわゆるシャドーフォレストの環境が造られ、多くの鳥類や小動物を集めるなどして、独自のエコシステムが、見事に維持されています。