5D4N アドバンスト・ナイトロックス・レックダイブ IN ブルネイ  

ブルネイの豊かな生態系に溢れる海は、いっぽう、古くからアジア圏の東西を海上で繋ぐ、いわゆるシーレーンの要所でもありました。

今でも多くの船舶が、ブルネイ沖を頻繁に往来しています。

ブルネイの海底に眠る多くの沈船は、モンスーンにあって沈没してしまった船、先の大戦の末期に連合軍の襲撃を受けて沈んだ日本の船舶など、それぞれ様々な運命を背負っています。

今回の企画は、それらの沈船のなかでも、私たち日本人の記憶にぜひ留めておきたい幾つかの沈船や、ブルネイのダイビングを代表する見事な沈船のいくつかなどを選択し、より深く、より長い潜水が可能な上級者を対象にした、特別なツアーパッケージです。

価格はB$1110.- (約87,000円)、全ての現地費用を含みます。(国際航空運賃は含みません。)

参加条件は :

  1. 15歳以上
  2. IANTD認定のアドバンスト·ナイトロックス·ダイバー、もしくは同等の認定を受けているダイバー
  3. IANTD認定のアドバンスト·オープンウォーター·ナイトロックス·ダイバー、もしくは同等の認定を受けているダイバーは参加が可能ですが、無限圧限界を超えてのダイビング はできません。
  4. チェックアウトダイブ、もしくは水慣れのためのダイビングが、深いダイビングの前に必要とされる場合があります。
  5. 一名様より参加が可能です。 ボートの定員は6名までとします。
  6. リブリーザーでの参加もできます。 
ブルネイのダイブサイト全体図、リーフや沈船の数々があります

以下、ブルネイの沈船のいくつかのご紹介です。

American Wreck

以下の表は、ブルネイの主な沈船の詳細です。

日程表です。

ダイビング関連のオプションです。

さらに、せっかくブルネイに来たので、陸上も見ておきたいと思われる方に。

お問い合わせは、さわみしん(sawaumishin@gmail.com) までお願いします。  

以下もご参照ください。

https://xinstec.blog/   

https://www.facebook.com/ボルネオのことなら-Btrip-ビートリップ-112955447069492

どうして今、ナイトロックスなのか

動脈や静脈を流れる血液は、私たちの体の中で、窒素の灌流と拡散が、最も速やかに行われる区分です。

けれども、これまでのところ、ダイビングの計画や管理に使用される一般的なダイブテーブルはもとより、ダイブコンピューター、ダイビング計画ソフトウェアなどのベースとなるアルゴリズムには、実は、この肝心の血液は含まれていません。

上記の図は、血液ほどではないものの、主要な内臓や神経系統(脊髄につながっている)など、いわゆる”かなり早い組織”の区分を理論的に想定し、窒素の灌流と拡散の推移を、深度と時間軸の中で類推したものです。

内臓などを司る神経系統 出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/自律神経系

実際のところ、私たちの体は千差万別で、それぞれの人の、心臓からの血液の拍出量や新陳代謝レベルなどには個人差もあり、これらの理論上の推移が私たちの体の中で、この図どおり、忠実に起こっているかどうかは明らかではありません。

けれども、この理論的な類推によれば、これらの”早い組織”の区分は、潜行を始めてから2分後には、飽和レベルはすでに50%に達し、12分後には完全な飽和に達しています。

この、”かなり早い組織”が、完全に飽和し、そして均衡状態となる深度は、たったの5.5メートルに過ぎません。

そしてこの深度に止まる限りは、灌流と拡散が均衡した飽和の状態となっていることを、明らかに示しています。

そしてこのことは、この5.5メートル深度からの水面への浮上は、このように飽和に達している”かなり早い組織”の区分にとっては、実は、注意深い減圧の手順が必要なプロセスであることを教えてくれています。

近年、深度3メートルでの減圧停止が必須とされ、ゆっくりした速度での水面への浮上が、強く推奨されることになってきている所以でもあります。

安全なダイビングを、真摯に旨とするダイバーの方々は、深度3メートルから水面への浮上を、約1分間ほどかけて行うことを実践しています。

これは具体的には、3メートル=300センチを1分=60秒かけて浮上する、つまり毎秒5センチの速度での浮上です。

私たちの血液、最も早い組織の区分は、地上の大気圧下では、すでに飽和しています。

地上大気圧下(絶対圧1)での空気の呼吸

この図では、水色の部分を一貫して窒素が占め、そして一番右の静脈血の圧力、つまり、私たちの体組織で酸素を使用し、エネルギーを燃焼させた後の血液の圧力は、その酸素が燃焼に使われた分だけ、負圧になっているのが分かります。

この負圧の部分を、酸素ウィンドウと言い、これにより、肺胞で2酸化炭素と酸素のガス交換が行われることになります。

もうお気づきと思いますが、この酸素ウィンドウが大きくなればなるほど、ガス交換がより多く効率的に行われ、ことダイビングにおいては、窒素の排出が、より速やかに行われる、ということになります。

水面下6メートル(絶対圧1.6)でのナイトロックス32%の呼吸

このように、あらかじめ酸素の分圧を上げ、窒素の分圧を下げた呼吸ガスであるナイトロックスは、私たちの肺胞でのガス交換の効率を、特に水面下、すなわち高圧の環境下では、飛躍的に高めることができます。

ナイトロックスは、古くは1800年代から、様々な実験や開発が進められてきました。

ダイビングへの本格的な応用に至る経緯は、1970年代に、NOAA(National Oceanic and Atmospheric Administration, アメリカ海洋大気庁)によって、ナイトロックスの科学的な使用の開発が着手されたことを端緒にしています。

そのNOAAに、当時永年の勤務をしていた、ディック・ルコウスキ氏が退職し、1985年に自ら設立したのが、IAND(現在のIANTD・インターナショナル・アソシエーション・ナイトロックス・テクニカル・ダイバーズの前身)です。

今、IANTDでは、永年にわたるナイトロックスの実践経験と築いてきた知識を、一般的な、いわゆるリクレーショナルダイビングの分野での安全管理にも活かすべく、ナイトロックス・ダイビングの教育と普及に尽力しています。

お問い合わせは、さわみしん Shin@xinstec.com までお願いします。

減圧障害の危険性を知り、そしてそれを避けるために 

IANTDは、減圧理論とその実践を、エントリーレベルも含めた、全てのダイビングの講習に取り入れています。

なぜなら、全てのダイビングは、水面下という、私たちが暮らす地球上の(約)1気圧より高い環境圧下で行うスポーツだからです。

IANTDは、たった一件の事故を起こすよりも、講習中においては、十分に注意深く、そして厳しいトレーニングを行った方が良い、との強い信念を持っています。

IANTDの全ての講習は、購入することは可能ですが、認定は各自の努力によってのみ、可能となります。

以下の講習プログラムは、現在のところ、ブルネイにての開催を想定しています。

オープンウォーター&ナイトロックス・コンボ

  • 15歳以上を対象
  • 最低3日間
  • 最低5ダイブ
  • 最大深度21M
  • 自己依存及びレスキューを含む
  • 減圧手順(ナイトロックスを使用)
  • 最少催行人数2名
  • 参考価格 B$670

アドバンスト・オープンウォーター&ナイトロックス・コンボ

  • オープンウォーターダイバーを対象
  • 最低3日間
  • 最低5ダイブ
  • フリーダイビング
  • 減圧手順 (ナイトロックスを使用)
  • 最大深度30M
  • 最少催行人数2名
  • 参考価格 B$670

ディープ&アドバンスト・ナイトロックス・コンボ(イントロテック)

  • ナイトロックス&アドバンスト・オープンウォーターダイバー
  • ダブルタンク、あるいはシングルタンク+減圧タンクサイドマウント(6L以上)
  • 減圧手順 (50%ナイトロックス、もしくは純酸素を使用)
  • ガスブレンド・ベーシック
  • ソロダイブ・ベーシック
  • 最低4~5日間
  • 最低6ダイブ
  • 最大深度42M
  • 最少催行人数2名
  • 参考価格 B$880

他指導団体からのインストラクター・クロスオーバー

  • 講習内容は、参加者の技術・経験レベルによります
  • 基本の講習期間は6日間
  • 参考価格 B$1164

お問い合わせは、下記までお願いします

Shin Sawaumi

さわみしん
IANTD Instructor Trainer #696 

shin@xinstec.com
+673 826 0422

シニアダイバーのための、オープンウォーター・ナイトロックス・ダイバーコース 

4泊5日、全食事込みでB$1190(約92000円)(現地費用です。国際線の料金は含まれていません。)

ダイビングは、歳をとったら出来ないスポーツと思い込んでいる貴方、実は、ダイビングに年齢制限はありません。

ドイツの映画・写真家、レニ・リーフェンシュタールが78歳でダイビング を始めた頃の写真です
これは彼女が80歳のときの写真
そしてこれは80歳代、色鮮やかな写真を数多く残しています

波瀾の人生を過ごしてきたレニが、78歳になり、ようやくダイビングを始めたのには、なにか訳があるのに違いありません。

(参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/レニ・リーフェンシュタール)

アクティブ・シニアの皆さん、ブルネイという、ボルネオ島にある、小さいけれどもセレブな王国に来て、スローライフな時間の中で海と向き合えば、その訳がきっと分かるに違いありません。

ダイビングをすることで得られる、7つの嬉しいことは。。。

  1. いつまでも健康でありたいと強く思うようになり、そしてそれが本当に手にはいってしまうこと
  2. これまでに無い、新しい知的な刺激にあふれていること
  3. 情緒的になんともハッピーになれること
  4. 未知の人々との出会いがあり、トモダチの輪が大きく広がること
  5. 異国の食材や、文化に触れ、新たな感動の時と場所が持てるようになること
  6. お酒や食事が、とても美味しくなること   
  7. そして、ますます健康になってしまうこと などなど

但し、ダイビングは、海という絶対的な、大自然を相手にするスポーツです。  だから無理は禁物。 それぞれが持っている能力や体力、そして健康の状態が、自分自身に最も適したダイビングのスタイルを作ってくれます。  それには、以下のようないくつかの心構えが必要です。

  1. 自分自身の、筋力や持久力などの体の能力を、常によく把握すること。
  2. 持病や、慢性的な疾患の状態を、常によく自分自身で確認すること。
  3. 認知機能の状態なども、忘れずに意識して置くこと。

肝心なことは、それぞれの体力や能力を、自分自身できちんと評価するに当たって、正直であること。 そして、医療的な意味での見落としをしないこと。 さらに、減圧症などのダイビングに関わる大切ないくつかの要素について、自分自身の知識のレベルをよく知っていることです。

(参照: https://www.shearwater.com/monthly-blog-posts/the-aging-diver/)

シニアダイバーのための、オープンウォーター・ナイトロックス・ダイバーコースの概要は以下です。

このコースは、米国フロリダ州に本拠を置く、ナイトロックスダイビングの提唱指導団体、インターナショナル・アソシエーション・ナイトロックス・テクニカル ・ダイバーズの公式認定プログラムです。

このコースの最終ゴールは、参加者自身の手に、安全と安心が、インストラクターによって手渡されたことの確認をもって達成とします。

1日目  プール講習 

ゆっくりと時間をかけ、対話を通じ、それぞれの健康状態や水中環境への適応性をチェックします。 そして、ダイビング器材をつけ、納得がいくまで、時間をかけて、水中環境へのからだとこころの順応性を育てます。

  1. 筋力・体力の簡単な測定
  2. 動脈血の酸素飽和度などの測定
  3. 水中環境への適応性のチェック
  4. 慢性的な持病や、既往症などの状態の確認
  5. 自律神経を安定に導く呼吸法の基礎的な練習
  6. 器材セッティング
  7. ダイビングの基礎知識の習得
  8. ナイトロックスの効用について など

2日目 海洋実習と学科講習

  1. ダイビングは、その時々の状況に応じてサイトを選び、2ダイブを予定しています。
  2. 呼吸ガスは空気を使用します。
  3. 浅い静かなサイトを選びます。
  4. 学科講習は、それぞれの条件や知識のレベルに合わせて、わかりやすい内容を適用します。
  5. 対話を通じて、講習の内容に調整を加えてゆきます。

3日目 海洋実習と学科講習を継続

  1. ダイビングは2ダイブを予定します。
  2. ナイトロックスを使用します。 
  3. サイトは、それまでの進捗に合わせて設定しますが、ブルネイのとっておきのリーフを想定します。
  4. 学科講習は、それぞれの理解の進行の程度に合わせて、講習内容を考慮し、適宜に実践的な理解を深めます。
  5. ナイトロックスの効用について、理解を深めます。
  6. 継続的な対話を通じて、講習内容をさらに身近にしてゆきます。

4日目  総括と筆記テスト予定しますが、それまでの進展を見てから、この日の内容を判断します。

なを、この講習の催行人数は、最少が2名、最多で4名までとなります。       (1名での参加は可能ですが、費用は$1240=約96000円となります)

ブルネイの海について

ブルネイは、世界で最も古いとされるボルネオ島の、厚く生茂る熱帯雨林を背にしています。 そして北側に大きく拡がる南シナ海は、かつては陸続きでスンダランドと呼ばれていた、比較的浅い海域です。 そのような地勢にあるブルネイの、暖かい海域の表層では、熱帯雨林から流れ込んでくる栄養に富んだ水が、燦々と降り注ぐ太陽光のもと、光合成バクテリアの繁殖を促し、それを餌とする植物プランクトンが大量に発生するという、いわゆる食物連鎖(エコシステム)の原初となる条件が、見事に維持されています。したがって、ブルネイの海洋生物相は多様性に溢れ、時には大きな魚群を形成して、ダイナミックな生存競争の生態を堪能することができます。 但し、栄養に富んだ海の避けられない条件として、透明度は、その時々の気象や海況により、大きく変化することがあります。 

(参照:https://oceana.ne.jp/brunei_2019_01)

ブルネイのダイブサイト

お問い合わせは、さわうみしんいち(さわみしん)sawaumishin@gmail.com までお願いします。

さわうみしんいち(さわみしん)のプロフィール


1982年ダイビングインストラクター取得
IANTDテクニカル・インストラクター 
IANTD インストラクター・トレーナー 
IART リブリーザー・インストラクター
https://wordpress.com/view/xinstec.blog
https://www.facebook.com/shinsawaumi 

In order to avoid DCS Risks..

IANTD teaches Decompression Theory and Procedures in All Courses including courses for Entry levels.

Because ANY diving going under water from surface will associate with higher ambient pressure than 1 bar, which on ground we are living in.

IANTD believes it is better to be cautious and demanding in training than to have even one accident.   

IANTD courses can be purchased, but Certification can only be earned.

Open Water & Nitrox Diver Combo

  • Prerequisite : Age > 15,
  • Duration 3 days
  • Total 5 dives
  • Maximum depth 21M
  • Self reliance and Rescue
  • Minimum number of participants : 2
  • Reference price : B$670

Advanced Open Water & Nitrox Diver Combo

  • Prerequisite : Age > 15, OW diver
  • Duration 3 days
  • Total 5 dives
  • Free dive
  • Maximum Depth 30M
  • Minimum number of participants : 2
  • Reference price : B$670

Deep & Advanced Nitrox Diver Combo (Intro Tec)

  • Prerequisite : Nitrox and Advanced Open Water Diver
  • Twin set or Single cylinder+1, plus Decompression sling are used
  • Decompression procedure using up to 100% O2
  • Gas blending basics
  • Solo diver basics
  • Duration 4~5 days
  • Total 6 dives minimum
  • Maximum depth 42M (can dive @ Petani Mistral)
  • Minimum number of participants : 2
  • Reference price : B$880

Cross Over from other Diving Agency

  • To be customized per students skills and experiences
  • Reference price : to be varied

For those who are interested in, please feel free to inquire :

Shin Sawaumi

IANTD Instructor Trainer #696

shin@xinstec.com

+673 826 0422

December 6, 2019